大規模環境変動の解明

その時代の地層が保存良く残る場所での優先的な調査と試料取得が最も重要である.その「新鮮な露頭記録・岩石試料」の地質学的復元と高精度の化学分析で環境変動記録の解読が可能になる.日本が持つ地質調査能力と高度な化学分析技術を元に,地層が残る国々との国際研究協力を行うことで,世界をリードする地球史を通した環境変動復元の研究が可能となる.

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今まで誰も知らなかった高精度の歴史記録を紐解き,地球史上での大変化が起こった時代について,世界に先駆けてメスを入れることが可能になる.

特に,地球史上で大変革が起こった,33-30億年前 中太古代(中太古代環境変動と初期陸地形成問題),24-21億年前 古原生代初期(大酸化事変前後の環境変動と火山活動),7-6億年前 新原生代後期(全球凍結事件と超大陸ロディニア分裂),2億5000万年前 古生代末期(ペルム紀・三畳紀 [PT] 境界大絶滅事件と超大陸パンゲア分裂)に焦点をあてる.これら時代の地層を持つ4カ国と共同研究を行い,知られざる地球史上の大環境変動の解明を目指す.

「若手研究者育成」 Young generation

近年の地質学,特に野外調査を中心とした研究は,労力や論文作成の効率の悪さ,大学教育での時間的欠如で,人材不足のために若手研究者が育っていない.それを補うために,

1)現場露頭における情報取得能力: 若手研究者を積極的にパートナー国へ派遣し,現在の大学教育だけでは十分に習得できない野外調査スキルを,世界の模式となる場所で実地体得させ,取得した重要試料についても,2)化学/年代データを測定し,考察できる研究者の育成に力をいれる.

また,各国の若手研究者を日本へ招へいし,日本人の若手研究者とともに最新鋭の分析機器でデータを取得することで,双方の研究のスキルアップおよびコミュニケーションをはかるとともに,下記のセミナーを行うことで,未来に向けた科学的国際協力の骨格を作る.

国際シンポジウム

Project A(地球史研究会)と4年ごとの国際地球科学シンポジウム(IGS)を併せて「地球全史・大環境変動解明拠点セミナー」を毎年開催する.各国の若手研究者が共同発表を行う機会を設け,国際共著論文作成および将来への新しい研究への礎を築く

2023年 3月5−6日 WHEEL seminar 1 (5th IGS) Kochi marine core center, Kochi University

2023年 12月初旬(5-12頃) WHEEL seminar 2 (6th IGS) in Egypt (Menoufia University)

2024年 9月 WHEEL seminar 3 (7th IGS) in South Africa (Johannesburg University)

糸島市の全体像 (雷山から)